腎臓の先天性の病気は症状がなく、また保健センターの3歳時健診や小中学校で行う検尿には異常が出ず、
腎機能の低下が進行し腎不全という状態で発見されることもあります。
腎臓の先天性の病気(腎臓の奇形)を早期発見する唯一の簡単な方法は
超音波検査です。
下図の左側は正常の腎臓、右側は水腎症という腎臓の奇形で尿が腎盂という場所に停滞するために腎臓の実質を圧迫しています。
腎臓の奇形は早期に発見すれば、腎機能が低下する前に手術で治せるものもあります。
それゆえ、乳児期に超音波検査で腎奇形のスクリーニングを行うことが勧められていますが、
予算や手間がかかることから、保健センターでの健診では行われていません。
そこで、当院では開業時より無料で乳児健診の際に腎臓超音波検査を行っています。
時間は数分で、痛みも害もありませんので、是非、乳児健診での腎臓超音波検査を受けられることをお勧めします。
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正常な腎臓 |
水腎症 |
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