吉田こどもクリニック

役立つ情報

   ~知っておきたい子供の病気~

男の子のおちんちん:包茎について

包茎はおちんちんの先端の亀頭を覆っている包皮の口が狭いため、包皮がめくれず亀頭が露出しない状態をいいます。亀頭が全く露出できないものを真性包茎、少しでも露出できるものを仮性包茎と呼びます。赤ちゃんの時は全員包茎ですが、成長に伴い包皮口が次第に広がり、思春期の頃にはほとんどの子が自然にめくれるようになります。

したがって、こどもの時の包茎は病気ではないので、放置しておいて良いのですが、特に真性包茎の場合、時に亀頭包皮炎や排尿異常(尿が散らばって出るため、トイレがよごれる)を起こすことがあります。亀頭包皮炎はおちんちんの先に細菌感染が起こり赤くなって痛みを伴います。抗生物質の塗布や飲み薬で治りますが、これを頻回に起こす場合は、その原因である包茎を治す必要があります。以前は包茎の治療といえば手術療法だけでしたが、最近当院では軟こうをおちんちんの先に塗るだけで良くなる治療法を行っています。これは一日に2回、少量の弱いステロイドホルモン剤を包皮をめくるようにして塗布するもので、通常は数週間で、副作用もなく包皮がむけるようになります。

こどものおちんちんは赤ちゃんの時から、包皮をおちんちんの根元の方に優しく引っ張って少しむき加減で(むけるところまでで良い)せっけんで良く洗って下さい。そうすることで、亀頭包皮炎が防げますし、徐々に包皮もむけてきます。小さな子供でも包皮がよくむける子もいますが、包皮をむいたままにしておくと、嵌屯包茎といって包皮が亀頭の根元を締め付けて、おちんちんの先がむくんでお化けのようになってしまうことがあります。この時は急いで受診して下さい。小さなお子さんは包皮がむけても、必ずもとに戻しておいて下さい。また、包皮の中に透けて黄色いかたまりが見えることがありますが、これは恥垢といってあかのようなものですので心配いりません。成長して包茎が治れば自然にとれますので御安心下さい。

役立つ情報トップページへ戻る



  トップページ
  ごあいさつ
  診療案内
  院内のようす
  >> 役立つ情報
  地 図
  リンク



ゾウさん

Copyright © 吉田こどもクリニック